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蛍の帰る頃

昼間の暑さが目にじんわりとまだ沁みた

追いかけて遊んでる子供達みたいにさ

思い出すなぁ、いつだって意地悪く笑った

川の辺りで探してしまう

花 待つ

汗 暮れる

さよならさ 蛍が

また帰ってくる頃に

重ねたその手が

僕はそっと愛おしかった。

「 あなたが見ていてよ 」

震えて消えた

風と君との間に

風と僕との間に


熱い手が 微かに触れて

君の呼ぶ 声がする

風凪ぐ 火が揺れる

さよならさ 蛍が

また帰ってくる頃に

重ねたその手が

僕はずっと愛おしかった。

「 あなたが見ていてよ 」

震えて消えた


風と君との間に

風と僕との間に

君と僕との間に


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